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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第23章 消失のための再帰点より


……あれ? けどそれじゃ、どうしてこの三人は一緒にいるんだろうか。

今のギルの話だと、三人ともグループが違うはず(少なくともギルは亜細亜+枢軸)。

そんな私の疑問に気づいたのか、ギルがにんまりと口角をあげた。

「でもなぁ、この二人がどぉおーっしても俺様と協力――」

「グループとかで縛られたくないのよ。やりたいようにやれないんだよね~」

「そのかわり重大なこと教えてもらえんくなったけど、こっちかて言いたくないこと言わずに済むし。
それに、この三人ならなんやおもしろいこと起きそうやからな!」

のんきとも言えるほどに陽気に、アントーニョが笑顔を輝かせた。

フランシスも悪戯っぽい微笑を浮かべている。

「この三人の集まりも、昼飯食うみたいなノリだからカタいもんじゃねぇし」

そう付け足したギルは、はしゃいだガキ大将みたいな笑みに口の端をあげた。

……全く、この三人は。

ため息をつきたい気持ちだったのに、つられて頬が緩んでしまう。

彼ららしいやり方に笑みがこぼれた。
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