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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第23章 消失のための再帰点より


「ここどこかわかるん?」

「不本意にもね。最近お邪魔したばかりだから」

フランシスは肩をすくめ、いかにも嫌そうにする。

キョトンとするアントーニョ。

ギルも顔に「?」を浮かべていた。

私もわからないでいると、ドアがひらかれ外の空気が部屋になだれこんでくる。

と同時に、

「わっ……!」

本棚が高くそびえ林立する教会、のような室内が眼下に現れた。

テンプレのように西洋的で、とんでもなく豪奢だ。

そればかりか、なんとなしに既視感がある。

某ポッターの通う学校の図書館……というか……

随分妙なところに来ちゃったのねぇ、とフランシスがため息をついた。

「ここはね――」

なんだか嫌な予感がし始めた私たちに、フランシスは苦笑混じりにニヤリとする。

「大英図書館サマさ」
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