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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第21章 乖離する声を


バッターンッ!!

「見つけたぞぉっ!」

「ぎゃあああああああああああああああああああっ!!」

3連続の大音響、蹴破られる扉、絶叫するフェリちゃん。

そして、

「……に……兄さん?」

「…………ヴェスト?」

全く同じように目を点にして、口を半開きに向き合うルートとギル。

お互いあまりに予想外の対面だったのか。

言葉も思考も失ってしまっている。

まだルートの背中に隠れているフェリちゃんの嗚咽を除いて、不気味というか、なにかが欠落したような沈黙が漂う。

その沈黙を破ったのは、

「きゃっ!?」

「公子ちゃんもろてくでっ!」

私の声と、語尾に星が飛び交う親分(いつからいたの!?)の声だ。

あろうことかお姫様抱っこされていて、ドアに向かっている。

ノートパソコンを持ったフランシスも、扉の外から顔をのぞかせていた。

何が起きているのかさっぱりわからない。
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