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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第18章 制約には切手を


「公子ちゃん、だったわよね?」

「はい!」

と思うと、エリザが親しげに話しかけてきた。

「私はエリザベータ、よろしくね」

「はい、よろしくお願いしますエリザさん」

「やだ、敬語もさんもいらないわよ~」

「いえ、そんな、礼儀というかなんというか」

「もっと短い丈のスカートがよかったかしら」

「よっよろしくねエリザ!!」

マジ姉さんパネェと思っていると、視線の先にとんでもないものが飛び込んできた。

私がいるソファと一番遠い対角線上に、椅子に拘束されたアーサーがいたのだ。

「ちょっ……えええええアーサーさん!?」

「あっダメよ公子ちゃん!」

バッと駆けだしてそばに寄ると、アーサーも私に気づいたようだ。

後ろ手に縛られ、アーサーの足と椅子の足が、建物の太めの柱に結びつけられていた。これはひどい。だがちょっとおもしろくて笑いそうになる。

「本当にすみません私のせいで!」

「いや、お前のせいじゃない。それより、戻るのが自由にできないのはわかるけどな、……こんな時期に目の前で人間が消えたやつの身にもなれよ!!」

そりゃそうだと全力で同意しつつ、心配をしていたらしいことに頬がゆるんだ。
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