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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第17章 シュガーポットの在処は


5人がびくっとして私を見る。

「今までの話をまとめましょう。まず、テレポーテーションの種類からです。
その1、高速移動によるテレポーテーション。
その2、時空を歪ませて起こすテレポーテーション。
その3、何らかの方法で距離をはしょって2地点間をワープするテレポーテーション、エトセトラ、などなど。
まぁ架空技術なので、定義も種類も曖昧模糊としてますが」

「その話はさっきしたじゃないか」

「あ、聞いてたんですか、そうだったんですか」

「……君、なんか怒ってるかい?」

おずおずとしたアルの問いに、無言で満面の笑みを返す。

私は話を続けた。

「その1、この可能性はまずないと考えます。それはなぜでしょう、はいアーサーさん」

「おっ俺!? えー、あぁそうだ、空気抵抗とか摩擦とかで」

「正解です。もし某忍者マンガのような高速移動をすると、空気摩擦により燃えて移動どころじゃありません。もしこの方法でアーサーさんがテレポーテーションしたら、アイデンティティの眉毛が燃えて跡形もなく失われてしまいます」

「なんだよその例! 大体眉毛だけじゃなくて全身燃えるだろ! つか、“大気圏に突入するスペースシャトル”とかの例でいいだろが!!」

「それに光速を越えてしまいます。アインシュタインさんが『何者も光速を超えられねぇんだよ! 俺の相対性理論シカトすんなゴルァ!』とキレます」

「シカトすんな!!」

キーキーするアーサーに、私の眉毛燃え上がる例にヒィヒィ爆笑しているアル。

菊とフェリちゃんも必死に笑いをこらえている。

ルートは、アインシュタインさんの口調になにか言いたげだった。

よし、皆の注意はこちらに向いている。

私は続けた。
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