• テキストサイズ

【ヘタリア】周波数0325【APH】

第13章 at the later lunch time


危うく椅子から落ちそうになった私を、フェリちゃんが受けとめる。

「どうしたの!?」

「すみま……せん、きもちわる……くて……っ」

「早く言わなきゃダメだよ! ほら、マウス離して、ソファにでも――」

騒ぎを聞きつけた4人の足音が聞こえた。

続いて話し声、と思ったら誰かに抱きあげられ、ソファに寝かされる。

マウスに触れていた右手は、ただ痺れるだけの代物と化していた。

それから目の奥に釘を打ち込まれるような痛み。

すでに思考能力は、完全に失われつつあった。

「地下か、電子機器か、それとも先ほどの意識障害のせいか――」

「なんにせよ、ここじゃ原因解明も満足な処置もできねぇ。一度地上に戻るべきじゃねぇか?」

「俺もそう思う。公子ちゃんほんとにつらそうだもん……」

「やむを得ないな」

「そうと決まればさっさと行くある! エレベーターの用意はできてるあるよ」

「公子ちゃんの手荷物はまとめてあるヨ! 地上(うえ)の本田さんにも連絡を――」

「王と湾、二人はここに残ってくれ」

「「なっ!?」」

「本田に“至急”頼まれているデータ解析があるだろう。それに“今日”を忘れたのか? 主人の付き添いに大人数は必要ない」

「くっ……! 知道了(了解した)。こっちは任せとけある」

「#公子#ちゃんを手荒に扱ったら、これからここの冷蔵庫にビールを入れとくのを一切禁止するから覚悟しといてヨ!」

「うわああぁぁそれだけは! それだけはやめてくれぇ!!」

「……むしろそうすべきなのだがな……」
/ 465ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp