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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第13章 at the later lunch time


なんの前触れもなく、けれどなにかに共鳴したように。

皮膚をぶち破ろうかというほどの鼓動がおきた。

反射的に胸をおさえる。

気づくと息が上がり、規則正しかったリズムが千々に乱されていた。

――だめ、読まなきゃ――

マウスを操る右手がピリピリと痺れる。

手の小指側から感覚が奪われていく。

左手で右手に触ろうとすると、

「――っあ」

もう一度、心臓が肋骨を叩き割らんばかりに脈動した。

今度は頭と眼球をねじられるような、目眩と吐き気のオプションつきだ。

「公子ちゃん……?」

左手で右手をがっしりつかみ、無言で動きを止めている。

そんな私を訝しんだのか、フェリちゃんの声が脳髄を鳴らした。

――読まなきゃ、せっかく頼ってくれたのに――

「公子ちゃん!?」
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