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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第13章 at the later lunch time


フェリちゃんをポカポカしていた耀が、やれやれとため息をついた。

それからテキパキとキーボードを操作し、

「これ見といてほしいある」

と、私のすぐ手元のディスプレイにテキストを表示した。

メールにあった添付ファイルだ。

気になる肝心の香くんの本文だが、

『例の報告書っす。ヨンスは今疲労で死んでる的な。“暗号解読にまだ時間がかかるけど、残りのファイルができあがったらすぐ送りますだぜ”と遺言を残してるっす』

……とりあえず、お疲れ様とねぎらいたいと思う。

ファイルに視線を戻すと、興味をひく単語が並んでいた。

木星効果、潮汐摩擦、菊がボソッと呟いていた“トランシルバニア現象”、というのもある。

しかし、私の目が引きつけられたのは、

「自転の遅れ……?」

それ、だった。

「ヴェヴェッ!? なにそれ!」

うしろから興味津々にフェリちゃんが覗きこんでくる。

文を読もうとマウスを動かして――

「――っ!」

心臓が、跳ねた。
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