第13章 at the later lunch time
「あいつはそんなヤワな奴じゃねぇだろ」
ギルがそう言い放つ。
そして、何事もないようにパスタを食べに戻る。
でも、とためらいの言葉を口にすると、ギルは手にしたフォークを置いた。
それから、一点の曇りもない真剣な瞳で私を貫く。
「自分の国ぐらい信じてやれなくてどうすんだ?」
「……」
私が押し黙ると、ギルは口の端をつり上げて笑う。
そしてぽんぽんと私の頭を撫でた。
いつかの誰かのように。
安心しろ。
そう、言うように。
「……」
そんなこと言われたら、なにも言い返せないじゃないか……
「ギル……」
「フェリシアーノちゃんおかわり!」
「はーい!」
「ぅおいっ!!」
なにほのぼのしてるんだ。感動を返せ。
というかもしや貴様、ただフェリちゃんのパスタが食べたいだけなんじゃないのか!?
大体祖国は腰が……
「あ! 定期連絡メール来たある!」
なに!?