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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第12章 幻想変動率XX%まで


「――変動率が全く同じだな」

「へんどうりつ?」

いすに座る耀のかたわらで、ディスプレイを覗きこんでいたギルが頷いた。

私には単語の意味がわからない。

すると、隣にいたルートが説明しはじめた。

「時間などの2地点間における、その数値の差、つまり変化した量の比率のことだ」

「あー……はい……」

そんな私の反応に微苦笑しながら、ルートは続ける。

「例えば、ある人の今月の体重が42Kgで、先月が40Kgだったとする。すると」

ルートは一度言葉をきって、手近なホワイトボードに書き出した。

(42-40)×100÷40=5 

「このような式により、変動率は5パーセントとなる」

「つまり、どれくらい数値が変わったか、っていうパーセンテージですか?」

「ざっくり言うとそうだな」

「わかりました」

生真面目そうな字に、私は頷いてみせた。

なるほど、変動率とな。

つまりにーにが言いたいことは、その6つのグラフの数値の差のパーセンテージが、全て一緒ってことか。
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