第6章 ヘアチェンジ
京ちゃんは10人中8人はイケメンだと答えるような、完全なイケメンになっていた。
呆然とする私を余所に、イケメン京ちゃんは玄関の鍵を閉めて、私のことを頭の先から爪先まで舐めるように見つめてくる。
「澪奈、ヤバい……。
堪んないよ。このまま入れたいくらい。
あぁ、でも、そんなのもったいない。
でも、あぁ、もう我慢できない。
ダメだ、やっぱり写真撮りたいよ……」
見た目はめちゃくちゃ格好いいのに、やっぱり中身は京ちゃんだ。
私は嬉しくなって、「ご主人様のお望みのままに」ととびきりの笑顔を作った。