第5章 服装改革②
コスチュームはいつも自分で作る京ちゃんの部屋には、パソコンの横に大きなミシンがある。
これで何でも作っちゃうんだ。
料理もそうだし、女の子みたいに器用な京ちゃん。
何で自分はコスプレしないのかな。
なんて考えてたら、両手が後ろに回されて、手首にひんやりとするものがつけられた。
「やっ、普通、前でしょっ」
言葉で抵抗を示すけど、「だってこっちの方が、そそる」と私を置き去りにしてカメラを掴んだ。
膝だちで後ろ手のままカシャン。斜め向いたり、脚を開かされたりしてカシャン。
部屋にシャッターの音と京ちゃんの声だけが響いて、私の身体は火照りだす。
エッチな期待を悟られないように、ただ彼のリクエストに応えていると、足元にポンとピンク色の物が投げられた。