第5章 服装改革②
「もうそいつと二人きりにならない、約束できる?」
「ぐすっ、はい……」
項垂れる私の頭をよしよしして、優しい声になる京ちゃん。
「次がもしもあったら、もう許さないよ。
澪奈は隙がありすぎるんだ」
「ごめんなさい……」
怒ると恐い京ちゃん。
本当は優しい京ちゃん。
焼きもちやきな京ちゃん。
大好き……。
立ち上がってクローゼットを開けた京ちゃんが、1着の服を取り出した。
黒と白のしましまの、ワンピース?
帽子も同じデザインで、「後は、やっぱこれだよな」と取り出したのはオモチャの手錠……?
趣味悪いんだから、と思ったけど今日の私が京ちゃんに逆らえるわけもなくて。
指示通りにすっぴんになって髪は無造作に1つにまとめる。
京ちゃんは脚フェチなのかな、どんな服も絶対ミニスカート。
囚人服って、普通ズボンでしょ。
今日の服もサイズはぴったり。京ちゃんの手作りだから当然といえば当然なんだけど。