第5章 服装改革②
「京ちゃん!」
家に迎えに来てくれた京ちゃんに玄関でキスする。
「誰か来たらどうすんのっ」って焦る京ちゃんを無視して、舌まで入れちゃう。
大丈夫、お父さんとお母さんはリビングだもん。
「澪奈、今日はどーした?」
京ちゃんの唇が好き、表情が好き、私を見つめる目が好き。
イケメンじゃなくても、お洒落じゃなくても、やっぱり私が好きなのは京ちゃんなんだ。
「何でも。買い物行こ」
私は京ちゃんの手を引っ張った。
昨日と同じ店で、目星をつけていた服たちを京ちゃんに試着してもらう。
春よりも痩せて65キロになった京ちゃんによく似合う。