第5章 服装改革②
部屋のピンクのカーテンが眩しい光に染まる。とうとう朝がきちゃった。
昨日は全っ然眠れなかった。
京ちゃん以外の人とキスしちゃうなんて、葉山くん、一体何考えてるの?
あれから葉山くんからは何の連絡もない。
真面目だとかいう噂はやっぱり嘘だったんだ。私のことからかって、遊んでるんだ。
……もう関わらないようにしないと。
ブーーーブーーー
スマホが震える。
『何時にする?』
京ちゃんだ。
『1時』と返信して、もう一度布団を被る。
まだ朝の6時だよ。
京ちゃんのことだから、よくわからない勉強に夢中になって、今から寝るんだ。
私も、ちょっと、眠くなってきた……。