第4章 服装改革①
「そうなんだ。何で?」
「……別に」
何か悪いこと聞いちゃったかな。
少し気まずくなっちゃった雰囲気を壊すかのように、「行くぞ」と葉山くんが歩き出す。
私も気を取り直して彼の横に並んだ。
葉山くんがいつも買い物する店で、トップスから小物まで、様々な物を選んでいく。
服はスマホで写真だけ残して、買うのは明日。京ちゃんと来る約束をしてる。
帽子とアクセサリーは私からのプレゼントだから、今日買っちゃおう。
意外と真剣に選んでくれた葉山くん。
気が付くと5時間も買い物に付き合ってくれて、すっかり夕方だ。
「今日は本当にありがとう。お礼に晩ごはんはご馳走するよ。
あ、でも私の限界はハンバーガーだよ」
「何それ!? 選択肢ねーじゃん!」って笑いながら、バーガーショップに向かう。
ハンバーガーを食べた後は、わざわざ家まで送ってくれた。