第6章 それでもキミを
翌日に持ち越された総会。
副会長である景斗は隣にいる。
「それでは――――」
総会が終わると
同時に俺は立てった。
ざわざわと会場内に響く。
「俺のプラチナが決まった」
その一言で会場は
しんと静まり返る。
「俺は足立花音を選ぶ」
それは事実上の恋人宣言と同じだった。
無論、俺には誰も口出しはできない。
隣にいた景斗は青ざめた顔で
うつむいている。
景斗には申し訳ないが花音は誰にも渡さない。
「しかし!歴代プラチナは
金ランクの者から選ばれて!」
「身分など関係ない
俺が愛した女は花音だけだ」
そう言い放ち、席を立った。
小さい小鳥を俺は捕まえた。