第4章 記憶
「いまから話すこと聞いたら
おまえはどんな反応をするのか
俺にはわからない」
「なに…?」
「聞く勇気はあるか?」
気になって返事しようと
するが少し怖い。
「…震えている」
「え、あ、…ほんとだ」
「やめとくか」
亮は写真を回収しようとする
「ううん…言って?」
私は亮の手を握り、
決意を露わにした
「落ち着いてこの写真をみてくれ」
亮の執事さんがもってきてくれた
写真は2枚。
1枚目は…
「子供の写真?」
男の子と女の子がすやすやと眠っている
「かわいい」
なんだ、こんなことか…
これをどうして私に見せるんだろう?