• テキストサイズ

【スイートルームの眠り姫】学園の眠り姫

第1章 社長令嬢


そこに一台のトラックが
走ってきた

ようやくおじいちゃんは
赤信号だということに気付いたんだと思う

「おじいちゃん!!」

おじいちゃんは私の方をみて
一瞬驚いた顔つきになった

「…っ」

私はとっさに歩道へと飛び込んだ

キキーーーッとブレーキ音が鳴り響き

「ちっ…あぶねぇな!!」

男の人はそう言ってまた走って行った

よかった…守れてよかった…。

周りからは、おおーと歓声が上がる。

「大丈夫ですか!?
突然ひっぱってしまってすいません…」

ひかれそうだったとはいえ
お年寄りに走らせてしまった。

「こちらこそお礼を言わなければならない!
迷惑かけてすまない」

おじいちゃんは、とても優しそうな人だった

「財前さまー!財前さまー!」

反対側の歩道…私がさっきいた
歩道からスーツを身にまとった男性が
誰かを探している声がした

それにしても財前さまって…
/ 157ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp