第3章 すれ違い
「あ、私もそれされたことあります、
で、ある日私のお気に入りの帽子
川に投げられて」
「俺もそれしましたよ、
泣いて、俺にとってって頼むのかと
思ったら、俺、川に落とされました」
「私もその子川に落として、
家に泣いて帰ったんですよ、
死んじゃったって思って、
お母さんに泣きついてたら
追いかけてきて…」
「俺、追いかけて、逆ギレしてたら
急に泣きついてきたんですよ」
「「って、あれ?」」
こんな偶然はあるのか、
いや、もしかして、
「誠二くんって、昔、私の家の
隣にすんでていじめっ子だった…」
「お前、環奈かよ!」
うそ!ほんとに誠二くんが
あの時の幼馴染!?