第1章 社長令嬢
でもお金がなくて、
景斗さんに貸してもらっているが
いつか必ず、返すつもりだ。
奨学金制度で学校に行き、
バイトをいくつか掛け持って
過ごしていきたいと考えている。
私は飛行機と電車で東京にいくつもり。
昨日の今日でようやく目的地についた。
あんまり寝れてない頭に
冬から春に生まれ変わったばかりの
日差しが照りつけて
ぼーっとするのを防いでくれた。
昨日の夜でて、今日の昼に着いた。
いくら東京で明るいといっても
明るいときでなければ
迷子になりそうだったからだ。
「ここが…東京…」
駅からでると高いビルが立ち並んでいた。
これは夜来たら迷うなー、としみじみ思った。