第2章 スイートルーム
「なにがそんなにおかしい」
「だって…秋月くんみたいなひとが花って」
嬉しいけどなんか似合わない。
そんなことを思っていると
さらにむっとした表情になる。
「きゃ!」
「うるさいのはこの口か?
塞いでやってもいいぞ」
ベットに押し倒されて
ニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
私は両手をつかまえられて
身動きがとれなくなった。
胸の鼓動がはやすぎて
わからなくなるほどうるさい。
距離が近すぎて目を合わせられない私は
ふいっと右に顔を向けた
「こっちを見ろ
環奈」
顎に手をかけ、息がかかるくらいの
距離まで顔を近づけられた。
耳にふっと息をかけられる
「…ふっ、ぁ…」
体中に電気が走ったような感覚に陥る
熱のせいかなんだか体が熱い…
「お前は、耳が苦手なのか?
そんな顔をするな」
「…は、はなしてください、」
「その顔、そそられる」
「や…」
ゆっくりと顔が近づいてくる。
耳に息を吹きかけられ、
ほわっとするせいで抵抗ができない。