第1章 社長令嬢
「環奈ちゃん、
本当に出て行っちゃうの?」
「うん…」
「迷惑とか考えなくていいよ?
環奈ちゃんがいない方が寂しいし…」
「ちゃんと育ててくれたお礼
返したいんです」
「そっか…」
景斗さんはしょんぼりしている。
「あの…じゃあ、
たまに帰ってきてもいいですか?」
「大歓迎だよ!いつでも帰ってきて!」
「ありがとう景斗さん!
じゃあいってきます!」
「いってらっしゃいー!」
景斗さんは心を閉ざしていた私に
毎日笑ってくれて、
日々、私も笑うようになった。
本当に感謝してもしきれないくらい
感謝してる