第1章 社長令嬢
隣の部屋では一流のヘアメイクさんが
髪やメイクをしてくれたりして
私は別人のようになった
「すごい…これが私?」
「ええ、髪やメイクで変わるもの
なんですね」
「水瀬さん、毒舌?」
「いえ、ほめてます」
どこがどうほめてるになるのか
わからないまま
私は会場に連れて行かれた
「うわー!」
扉が開かれると私を待っていたのは
キラキラとした夢のような世界だった
「すてき…」
「環奈さまはここで、なんでも
飲んだり食べたりしてください
私は財前さまのそばにいかないと
いけませんので…それでは」
水瀬さんも大変なんだなと思い
会場内を進んでいくと
周りはお金持ちばっかりで
(ほんと、こんなところに来れたのって
ある意味運命だよね…)