第1章 社長令嬢
泰河くんが行ったあとに
少し見慣れた人の姿があった
「環奈さま、先ほどのことは
大変感謝いたします。
どうぞ、こちらへ」
…
水瀬さんについていき、
案内された部屋には
綺麗なドレスがたくさんあり、
気にいったドレスを選んでくださいと
言われた
断ろうとしたけど
せっかくパーティーに招待してくれたし
ドレスが無いと私はパーティーにでられない
「…ありがとうございます」
「いえいえ、あなたは財前さまの
命の恩人ですから」
そんな大したことしてないのにな
と思いつつ、私は色とりどりの
ドレスを見て、悩んだ末、
淡いピンクのドレスにした。
「はい、受け取ります。
それでは、こちらへ」
水瀬さんは私からドレスを受け取ると
隣の部屋へ案内してくれた