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【スイートルームの眠り姫】学園の眠り姫

第8章 繋がる心



いた!

2人をみたのは中庭だった。

「うん、よろしくお願いしますね」

「ありがとう」

女の子は笑っていた。

誠二くんも笑っていた。

二人は付き合うの?

そんなの嫌だ。

苦しいよ

辛いよ

私も好きだよ。

「…っ」

なんで私もっと早く気付かなかったんだろう。

抱きしめてくれた

忘れられないあのぬくもり

そのときに言えたはずなのに

たった二文字

伝えられない。


誰か時間を戻して


瞳から出る大粒の涙が止められなくて
私はその場から逃げ出した。
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