第8章 繋がる心
「それは好きってことだね」
好き…
この2文字が私の中でこだまする。
「あーあ」
薫さんはクスッと笑って
「渋谷くんに妬けちゃうなー」
といった。
し、心臓に悪いです。
その笑顔…。
「環奈さんが幸せなら
俺、応援するよ」
「ありがとうございます」
「よし!じゃあさっそく渋谷くんに伝えないとね?」
「え!?もうですか!?」
会ったら意識しちゃって
なんにも言えないよ~…
「あ、でも…」
「でも?」
「渋谷くんさっきその女の子に呼び出されて
どこか行っちゃってたみたいだけど」
「そうなんですか!?
ありがとうございます!」
私は早速探しに行こうと
カフェテリアをでた。
走った。
「…修羅場にならないといいんだけど」
そういった薫さんの一言も聞かず。