第7章 双子の結末
環奈side
「そんなことが…」
あったんだ。
景斗さんはいらない私を
育ててくれて迷惑じゃないって…
「景斗さんって…ばか、ですか…」
頬を涙がつたう。
それは決して悲しいものではなかった。
景斗さんへの感謝だった。
隣にこしかけていた亮が
優しく頭を撫でてくれた。
「今までほおっておいてごめんな」
秋月司様…いいえ、お父様は頭を下げる。
「いいんです。頭を上げてください」
「しかし…」
「私、正直言うとそんなに傷ついてません
なぜなら景斗さんが優しく育ててくれたからです
あと、養子にだしてくれたおかげで
大切な幼馴染ができ、再会することが出来ました
だからむしろ…感謝しています」