第3章 高校生活
烏野高校放課後の教室。
今日も女子高生は、恋愛話に花を咲かせる…
『わけねーだろバーカ』
中「あんたって、見た目と性格完璧に釣り合ってるよね」
放課後、居残って私に付き合ってくれているのは
中学校が同じだった中山理沙。
見た目ちゃらい。
のくせに頭が良い。
というムカつく奴だ。
中「んで、どーすんの?マネする?」
『考えなう』
中「今の『なう』ムカついた。なに言ってんの、バカなの」
飛雄と同じように、かなりの毒舌。
毒舌製造マシーン。
『ちょっとー、傷つきますからね。ガラスのハートですよ、わたくし』
中「だいじょーぶよ、影山くんに鍛えられてるなら」
『まぁね』
どやぁ
また殴られる、可哀そうな瑠維ちゃん。
『ねぇ、私のどや顔そんなにムカつく?』
中「この世で一番って言っていいほど」
『まじか、かっけーな』
持ってきていたお菓子を食べながら、理沙の勉強をみてやる。
中「ねー、瑠維?」
『ふぁい?』
中「及川先輩とはどーなのさ」
『ぶふぉっ』
食べていたスナック菓子を口から噴射。
あわあわしながら、床を拭く。
中「なにその慌てよう。もうすぐ2年でしょ。まだ慣れないの、及川先輩の彼女ってゆーポジション」
『べ、別にポジションにこだわってるわけじゃないし、なれたけど、不意打ちは卑怯』
中「へぇ」
なんだこいつは。
興味ないなら聞くんじゃねぇよ、まったくこれだから今時の若者は…
中「でもさ、インハイ観に行ったら及川先輩もいるんじゃない?」
『いるよ、誘われたし』
中「なら行けば?及川先輩かっこいいから、色んな人に惚れられると思うけど」
大丈夫、理沙ちゃん。
もう手遅れですから。
『観に行きたいけどー、一人じゃふあん』
中「…なにそれ。私に来いって言ってるわけ?」
『いえす!その通り!!』
中「却下」
がーんと私の顔には書かれているであろう。
『なんどぅぇ!?』
中「めんどくさい」
『及川先輩いるよ!?イケメンの及川先輩いるよ!?ねぇ、あんたファンだったじゃん!!』
中「あんた自分の彼氏売るんじゃない!!しかも及川先輩を!!」