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ありがとうと言えるまで(ハイキュー)

第3章 高校生活


『むへぇ、及川ひぇんぱいひあいひぇひゃんひゃ』
影「なんでお前は及川さんの名前だけちゃんと言えてんだよ。あと、口の中のもんがなくなってから喋れ」

あれから一年と何カ月。
結局バスケからは離れて、及川先輩とは付き合う事になった。

付き合ってからも及川先輩の態度は変わることなく、順調に高校生活を満喫中。

…まあ、烏野に行くか青葉城西に行くかでは、少し喧嘩したけど。

青葉城西には受かっていたけど、北川第一のバスケ部が青葉城西に多いことから、私も烏野に行く事になった。

飛雄とは結局、小中高の9年間同じ学校。
ここまで来ると腐れ縁としか表せない。

飛雄はもちろんバレー部へ、私は帰宅部を貫いている。
身長から色んな部活へ誘われるが、怪我を理由にしてすべて断ってきた。

そんな私に、及川先輩は
あの殺人サーブを伝授させたり、トスを教えてくれたりと

バレーやれって言ってんのかこの野郎

となん癖つけたくなるような事をしてくる。

でも、バレーしてるときの先輩はいつもと全然違って、本当にかっこいい。
それが間近で見れるから、一応許してあげてはいる。

って、話が逸れ過ぎた。

そんなバレー部は、この前青葉城西と練習試合を行ったらしい。
結果は見事勝利。

でも、飛雄は納得していなかった。

なぜなら、及川先輩に手も足も出なかったから。

軽い捻挫をしてしまって出られなくなったとは聞いていた。
それでも、ほんの少しだけ出たらしい。

影「及川さんのサーブ、やっぱりすげぇ」
『ふっ、あのサーブを教えてもらったのは私だけ。先輩のサーブはとれないけど』

どやぁ

いたっ、なぐられた。

影「あー、教えてほしい」
『なになに、私に!?』
影「お前じゃねぇ!!」

なんだよー、素直になれないやつだなぁ。
なんてぶつぶつ呟いていると、飛雄がひょい、と顔を覗き込んできた。

『なんですかぁ!!』
影「いって!!おま、頭突きすんなデカ女」
『あんただってデカイでしょーが!デカ男!』

頭突きを喰らわせると、でこぴんが飛んできたので、思い切り脛を蹴る。

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