第1章 バースデーパーティー
えーと、それじゃ指差し確認。お弁当よし、水筒よし、レジャーシートよし、スポドリよし、タオルよし、紙コップよし、お財布よし、携帯よし、ハンカチよし、ウェットティッシュよし、と。ま、こんなもんかな。あ、割り箸入れるの忘れてた。ケーキとフォークと紙皿も準備OK。
今日は1月31日。テツヤ君の誕生日。今からパーティーなんだけど、メンバーがメンバーだから緊張するなぁ…。今日の誕生日パーティーは誠凛バスケ部メンバーとじゃなく、「キセキの世代」とバスケパーティーなのだ。最初私は遠慮するつもりだったんだけど、テツヤ君が「せっかくの誕生日に彼女から祝ってもらえないのは寂しいです」と言ってくれたから参加させてもらうことにした。とはいえ私はバスケができる訳ではないので基本見学だけど。お弁当を作ると言ったら、テツヤ君が迎えに来てくれることになった。大荷物になるからありがたい。二人きりじゃないのは残念だけど、テツヤ君のかっこいいところ沢山見れるからよしとしよう。