第1章 バースデーパーティー
コートに戻ると皆既にやる気満々で待っていた。チーム分けも済んでいるみたいだ。
青峰「遅ーんだよお前ら。先に始めちまうぞ」
緑間「何かあったのか小坂、桃井」
穂波「ゴメンゴメン、ちょっと女子トークで盛り上がっちゃっただけだよ」
黄瀬「桃っちと穂波っちの女子トークって何か壮絶そうッスね」
桃井「きーちゃん失礼ね⁉︎私達だって普通に女子トークします」
穂波「テツヤ君この失礼なイケメンに腹パンくらわせてもいい?」
黒子「穂波さんが手を汚す必要はありません。そういうことは僕がします」
赤司「お前達始めなくていいのか?」
赤い髪の人がやれやれといった顔で仲裁に入る。皆思い出したようにゲームを始めた。その後何度かチームを変えてゲームをした。皆楽しそうだ。良かったね、テツヤ君。
陽が暮れてきた頃に一区切りついたので、それでゲームは終了になった。桐皇の5番の人はまだやりたそうだったけど、赤い髪の人が暗くなる前に帰ろうと言うと皆それに賛成した。
帰り仕度をしていると、桃井さんがデジカメを持ってきた。
桃井「ね、皆で写真撮ろうよ。今日の記念に」
穂波「あ、いいね。私撮るから皆集まって」
黒子「え、でも穂波さんが…」
穂波「いいからいいから。ほら、桃井さんも入って」
ゴール前に皆集まる。いいなぁ、仲間って。
穂波「はーい、じゃあ撮るよー?ハイ、チーズ」
撮り終えたデジカメを桃井さんに返すと、テツヤ君が寄ってきた。
黒子「すみません桃井さん、今度は穂波さんと一緒に撮りたいのでお願いしてもいいですか?」
桃井「うん、任せてテツ君。じゃあ小坂さん入って」
穂波「え?でもいいの私が入って」
黒子「穂波さんも仲間、ですよ」
ありがとうテツヤ君。皆もありがとう。すごく嬉しい。ヤバい涙出そうだ。
黒子「笑ってください、穂波さん」
穂波「…うん」
桃井「じゃあ撮るよ、ハイチーズ」
私は一番の笑顔をカメラに向けた。