第1章 同じ化物として【ソーマ/甘?】
※シオ成り代わり主注意
ーーお前みたいな化け物と一緒にするな
‥‥遂に言われてしまった
私は確かに化物だ、コウタ達の様なヒトからすれば
そんなことはわかっていた
今迄ヒトに見つかったことは沢山ある
そしてその時丁度手や足の形を変えていたため化け物と呼ばれた事も数えられないくらいある
私にイタダキマスを教えてくれたあの人だって初めは怯えたような警戒した目でこちらを見てきた
‥‥でもどうしてだろう?
ソーマに化物だと言われたときは何故だか胸がしんどかった
ヒトではない同属種に突き放されたからというのもあると思うが
それとは違った何かを感じた
『ねぇソーマ』
「‥‥なんだ」
『私、ソーマにひどいこと言ったね』
「‥‥‥‥」
『‥‥ごめん、なさい。本当に‥‥』
「‥‥時々思う、お前の方が俺なんかよりも上等な人間なんじゃないかって」
『そんなことない!ソーマは凄いよ!』
「お前‥‥」
『ソーマは私に《ナマエ》くれた!《ウタ》だって教えてくれた!
私はソーマと一緒に入れる時間がとっても好きで、‥‥んっと、大事で、いい事で、イタダキマスなんだよ!』
「‥‥ぷはっ、くっくっくっ、」
『ソーマ?』
「食い意地ばっか張ってんじゃねーよ、馬鹿が」
『むっ、《バカ》悪い事!アリサ言ってた!
‥‥ソーマ顔赤い?』
「‥‥ほっとけ」
顔を赤くして背ける君
本当は知ってる
それがヒトの照れるってこと
『ねえねえソーマ!大好き!』
「言ってろ」