第2章 決意
☆双巴side☆
みなさん初めまして。私、岩泉双巴です。
私はうまく喋れないです。
だから人とお喋りすることが苦手です。
教室に居てもお喋りする人なんて居ませんよ。
「ねぇ、君、なんて言うの?」
誰かから声をかけられました。見た目がらっきょうみたいな人です。
『私、ですか?』
「うん。隣の席だし、仲良くなりたいなって」
「金田一、へんたーい」
金「う、うるさい国見!」
国「だってはたから見たらナンパだぜ」
金「・・・だって。あ、名前教えて!」
『岩泉・・・双巴です。』
金「岩泉双巴さんね。俺金田一勇太郎!こいつは」
国「俺、国見英。クラスは6組。よろしく」
『よろしくおねがいします。』
えーっと流れみたいなので友達ができました。
でも、私の事情を知ったら離れていっちゃうんだろうな。
入学式も終わり、HRの時間。自己紹介をしようとのこと。嫌な時間。
私の番がやってきました。
『岩泉双巴です。よろしくおねがいします。』
先生「他に言いたいことはないかい?」
『ない、です。』
金「金田一勇太郎です!中学は北川第一です!よろしくおねがいします!」
北川第一、お兄ちゃんが通ってた学校だ。
背も大きいみたいだしバレーしてたのかな?