第2章 突然のチョコ夢
2月2日
コンビニ寄ったらバレンタインのコーナーが出来てた。早い。でももうそんな時期か。
一緒に入った及川は目を輝かせてる。こっちに向けて。
1月半ばに節分で恵方巻きのコーナーを見つけて
「元華ちゃん恵方巻きだって」って言ってきたのを即座に「自分で食べれば?」と回避してる。あからさまにすごくしょんぼりしたのを見つけた岩泉が吹いてたの見た。
別に行事だイベントだはウチはあまり気にしないからどうでも良かった。…サラダ巻きは美味しそう…買わないけど。
だがしかし。バレンタインとなると、少し変わってくる。
ほとんど、恋人や片思いちゃんのイベントになる。違うのに。
んで、雑な扱いではあるけれど及川は一応私の恋人である。
あげないとヘソを曲げそう。面倒な奴だ←
……仕方ないから親に小遣い前借りしよ。来月は小遣いなしでホワイトデー待つか。
2月14日
当日です。みんなキモいですそわそわしすぎて。
さて。部活ですが。
こっちは怖い。目が。お前ら肉食獣か猛禽類か何かか。
でもまぁ、多少は女子としてお金を使ったわけですよ。だからね、
「………ちゃーんと練習した人にはあげる、だから、
こっち気にしてないで集中して動けコーチと監督にチクって練習倍にして長引かせて何もやらずに終わらせるぞ」
体感温度二度くらい下がったね。涼しいでしょ?