第1章 見えている答え ※R-18※BL
「構わねぇから飲んだんだろ……花巻?」
笑いそうになるのを抑えながら、優しく呼ぶ。
「うぐぐ…ん?なんだよ?」
未だに恥ずかしいのか、軽く睨みつつぶっきらぼうに返事をされた。
「俺はこれ以上行ってもイイと思ってる。花巻はまだ分かんない?」
わざわざ口淫までして本気だとこちらからは伝えた。あとは花巻次第。
「うー、ん………………………………俺が…」
「うん」
「俺から、松川に、エロい事出来たら、でもいい、か?」
そしてここで上目遣い。あざといとはこの事か。
っていうか
「それは一応前向きに考えるという事でファイナルアンサー?」
「古い?!…ファイナルアンサー!とりあえずハグから!」
「ふはっwおうw」
花巻は自覚してないみたいだけど、本当に嫌なら、最初キスした時点で殴られてると思うんだよね。
体触るのはまぁ、じゃれてたら触るけど。
口でするなんて、もっての外じゃないか。
しかも、前向きに考えるときた。
最初から答えは見えていた。
花巻、むずむずしてるその気持ちは俺への好意だよ。
早く気付け。
待っててやるから。