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短編集「めくるめく夜」

第2章 第二章 氷室×紫原  「ピロートーク」


俺は時計を指さす。

現在、時刻は午前4時半。
合宿の早朝練習集合時間は朝の6時。
あと1時間半しかない。


今からシャワーを浴びて寝たって 1時間も眠れない。

普段の学校の日ならまだいいだろう。

今は合宿中だ。
一日中バスケ。
昼寝する暇はないのだ。

ここで1時間でも仮眠をとっておかないと、とんでもないことになるのはアツシでも分かるはずだ。

アツシの顔から血の気が引いていく。

「室ちーん。なんでもっと早く言わないのさ。
ひねりつぶすよ。」


髪をかき分けながらアツシは、ベッドから降りシャワールームへ進んでいく。


全く。アツシはピロートークもできないのか。
が可愛そうじゃないか。


彼女の方を見やると、裸のまま すやすやと寝息を立てているようだ。
よほど疲れているのだろう。
足を閉じることもなく、そのままの姿だ。

おやっ?いつの間にか眠ってしまったようだね。
無理をさせてしまったな。

俺と一回。
3Pで一回。
アツシと5回だから 合計7回か・・・・

しばらく起きないだろうな。

俺たちが練習に出た後こっそり帰ってもらうことにしよう。


「、お疲れ様。


・・・また、頼むよ。」



俺はの体を暖かいタオルで拭いてやり、自分も軽くシャワーを浴びてから仮眠に入った。




彼女の隣で 彼女の髪をなでながら・・・


---完---
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