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輝やく闇【男主】

第8章 それは、善悪逆転する。




俺「あれが、2つ目。」
ジェラール「・・・え?」

ミッドナイト「うわぁぁぁあっ!?」
エルザ「私の鎧を捻じ曲げている間、貴様は剣を避けてかわした。なぜ剣の軌道を曲げて避けなかったのか。・・・つまり、常に捻じ曲げられる空間は1か所という事だ。自分の周囲か敵の周囲のどちらか1つだけ。敵に展開している間、自分には展開が出来ない。」
俺「ちなみにあの鎧は伸縮自在。これで3つ。」
エルザ「勝負はついた。大人しく降参するんだな。」
ミッドナイト「・・・フフフッ・・。」
エルザ「・・・?」
ミッドナイト「もう真夜中だ。もう遅い。もう少し早く僕にやられて倒れていれば・・恐怖を見ずに済んだのにね。」
エルザ,ジェラール「「?」」




カーン・・・カーン・・・と鳴り響く鐘の音。


ジェラール「鐘の音・・・?」
ミッドナイト「真夜中を告げる鐘の音さ・・・。そして、真夜中に僕の歪みは極限状態になるのさ!!はははっ!!!」


ミッドナイトの身体がどんどん膨張していく・・・。


エルザ「・・・何だこれは・・・。」
ミッドナイト「もうどうなっても知らないよ!!」
エルザ「・・・!」


俺「エルザ、これ借りるぞ。」


エルザの持っていた剣をパッと取ったレン。


エルザ「レン!?何を!?」
俺「・・・悪いけど、俺にはそんなの効かないんだ、よ!!」



と、勢いよく剣を投げたレン。

すると、先ほどまでエルザ達の目の前にいたはずの魔物は消え、先ほどまでの歪な空間ではなく、元のニルヴァーナに戻り、ミッドナイトが倒れていた。



エルザ「・・・先ほどのは・・幻覚?」
俺「・・・ミッドナイトのジェラールへの反応、コブラのエルザさんへの反応から見て・・・六魔将軍は全員、楽園の塔にいたと見ていいだろうね。」
エルザ「!何だと・・・!?」
俺「・・・でなければ、ジェラールの身体を回収する事は出来なかっただろうね。」
エルザ「・・・そうか。楽園の塔の場所は世間には知らされていないからな・・。・・・レン、身体の方は大丈夫か・・?」
俺「・・・あぁ。どうやら六魔将軍の生態リンク魔法と繋がってたらしい・・・。少しずつだけど、魔力が回復してる。・・治そうか?」
エルザ「いや、私は大丈夫だ。念の為に残しておいてくれ。」
俺「・・・分かった。」

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