第8章 それは、善悪逆転する。
ミッドナイト「父上に、君を連れてこいって言われているんだ。一緒に来てくれるよね?絶対神。」
俺「行かねぇよ。・・・いや、一緒に行ってもいいかも・・?」
エルザ「!何を言っているんだレン!?」ゆさゆさっ
俺「エ、エルザさん落ち着いて・・・壊しについて行くだけだし。」
ミッドナイト「当然、気絶させるけどね。」
俺「あ、じゃあ行かない。・・・お前を倒せばいいんだよな。」
ミッドナイト「・・・君が僕を?魔力もないのに?」
俺「・・・あんまり、俺をなめるなよ・・。」
ジェラール「!レン、ダメだ!!」
エルザ「・・・レン、私がやろう。・・だから、その・・怒りを抑えてくれ・・・。」
俺「・・・わかった。」
何故か俺を見て焦っているエルザさんに、何でか了承せざるを得ないと思った。・・何でだろうか?
とりあえず、ジェラールを連れて下がった。
ジェラール「・・・何故俺も・・?」
俺「記憶、ないだろ。魔法の使い方も覚えてないだろうし・・・。」
ジェラール「・・・しかし・・。」
俺「戦いたいか。」
ジェラール「!」
俺「・・・。」
ジェラール「・・・俺は・・。」
俺「・・・じっくり考えろ。」
轟音の後、何かが倒れる音がして振り返った。
俺「・・・!エルザさん!!」
ミッドナイト「ねぇ・・・もう終わり?化け猫の宿までは遊ばせて欲しいな。」
ジェラール「・・・化け猫の宿・・?」
ミッドナイト「僕たちの最初の目的地さ。」
ジェラール「何故そこを狙う?」
ミッドナイト「・・・その昔、戦争を止めるためにニルヴァーナを作った一族がいた。それが・・・」
俺「ニルビット族。」
ミッドナイト「!・・・へぇ、知ってたんだ?」
俺「・・・しかし、彼らの予想を超えてニルヴァーナは危険な魔法だった。だから、自分たちで作った魔法を、自分たちで樹海の奥深くに封印をした・・・。」
ミッドナイト「・・・悪用されないように、何十年、何百年と封印を見守り続けた。その一族の末裔のみで形成されたギルド、それが化け猫の宿だ。」
ジェラール「!」
ミッドナイト「彼らは再び封印出来る魔力を持っているからね。だから最初に潰しに行くのさ。」