第8章 それは、善悪逆転する。
「ーーーーーっ!!!」
グレイの、叫び声を聞いた気がする・・・。
俺「・・・ん・・。」
ゆっくりと目を開ければ、目の前に広がる緑。揺れる視界。
それに、温かい。
俺「・・・?ジェラール・・?」
ジェラール「・・・レン・・?」
・・・ジェラールに抱きあげられてるからか・・。
俺「・・・何処に・・いや、やっぱりいい。」
ジェラール「・・・そうか。」
俺「・・・歩けるから、降ろしてくれないか?付いて行くから。」
そういうと、ジェラールはそっと降ろしてくれた。
俺「・・・ありがとう。ジェラール。」
ジェラール「・・・あぁ。」
俺達は更に森の深くに入って行った・・・。
シロSide――――――
ルーシィ「グレイ!?アンタ何やってんのよ!?」
グレイ「グレイからみたルーシィ・・・割とタイプ。見た目の割に純情・・・。星霊魔導士・・へぇ、星霊魔導士なのか。」
ルーシィ「なっ・・・!?な、何言ってんのよ!?////」
シロ「・・・誰、あれ。」
シャルル「シロ?何言ってるのよ??アレはどう見てもアンタのとこの魔導士じゃない!」
シロ「グレイの匂いじゃない。お前は誰だ!」
そう言うと偽グレイの周りに煙が立ち込めて・・・煙が消えたと思ったら・・・
ルーシィ「・・・アタシぃぃぃいいっ!?」
ヒビキ「君、バカじゃないのかぃ?今この場でルーシィになったって、僕達は騙されないよ?」
偽ルーシィ「そうかしら?アンタみたいな男はこういう事すれば騙されるわよね?」
そう言って服をたくしあげる偽ルーシィ。
ヒビキ,サジタリウス「「ぶっ!!!/////」」
ルーシィ「いやぁぁああっ!?////」
シャルル「下品ね。」
ルーシィ「いや!あれはアタシであってアタシじゃなくて・・・!あぁもう!!なんて言ったらいいのよ!!うわぁぁあんっ!!(泣」
シロ「シャルル、ウェンディを連れて行って。ここじゃあ眠ってるウェンディは邪魔よ。」
シャルル「・・・分かったわよ。」
そう言って、シャルルはウェンディを連れて飛んで行った。
偽ルーシィ「逃がさないわ。撃ちなさい、“サジタリウス”」
パァンッ!!と、大きな音が鳴る。
ルーシィ「サジタリウス!?」
シロ「大丈夫だよ、ルーシィ。防御壁張ったままだから。」