第8章 それは、善悪逆転する。
シロside―――――
シロ「・・・レンは・・?」
レンを助けに行ったハズのナツとグレイが、ナツがハッピーだけを連れて帰って来た。
蛇の毒で体力を消耗しているエルザ、回復魔法を使って体力を消耗したウェンディは眠っている。
ナツ「・・・レンは・・。」
ハッピー「・・・ジェラールが、連れて行っちゃったんだ・・!!」
・・・ジェラール・・って・・・。
ルーシィ「ジェラールって・・・あの楽園の塔の!?何でここにいるの!?」
シロ「・・・生きてたんだ。良かった。」
ナツ「良かったって・・・レン連れて行かれたんだぞ!?」
シロ「いくらレンの魔力がほぼないに等しい状態であっても、彼は絶対にレンを殺さない。だから、そんなに焦って探す必要はないわ。」
ハッピー「レン、ジェラールに治癒魔法使ってたんだ!・・・気を失ってたし・・大丈夫かな・・・。」
シャルル「治癒魔法!?レン、治癒魔法使えたの!?」
シロ「・・・まぁね。もうウェンディが狙われる事はないから大丈夫。シャルルは安心して。」
シャルル「けど・・・!」
シロ「レンなら大丈夫。」
ルーシィ「・・・シロは、随分お兄ちゃんを信じているのね。」
信じてる・・ねぇ・・・。
シロ「・・・そんな事ないわ。ルーシィ達の方が、レンを信じてるよ。」
ルーシィ「そうかなぁ・・・?」
シャルル「・・・?」
シロ「レンは死なない。」
死なせてなどやるものか。