第8章 それは、善悪逆転する。
「・・さん・・・レン・・・レンお兄さん、起きて下さい!」
俺「ん・・・?ウェンディ?」
ウェンディ「もう出発するそうですよ。」
俺「・・・ふぅん。そっか。わかった。」
シャルル「ウェンディ!私達も行くわよ!」
シロ「レンーっ!ルーシィについてるねー!」
俺「はーい。・・・んじゃ、行くか。」
ウェンディ「!はいっ!!」
シャルル「・・・ねぇ、アンタ大丈夫なの?」
俺「・・・何が?」
シャルル「魔力よ。アンタ・・・今日おかしいわよ。魔力を感じないもの。」
俺「・・・そういう魔法、かかってるからな。」
シャルル「・・・は・・?」
俺「・・・ちょっとヘマやらかして、今そう簡単に魔法使えない状況だって言ってんの。」
シャルル「アンタバカ!?そんな状態で残ったって言うの!?」
俺「・・・俺、頼まれたから残ったんだけど・・。」
ウェンディ「!す、すみません・・・!!」
俺「いや、気にしないでいいよ。自分のヘマなわけだし。」
ルーシィ「・・・じゃあ、お兄ちゃんは今戦えないの!?」
俺「戦えない事はないけど・・・主力にはなれねぇな。」
エルザ「・・・構わん。私達で何とかしてみせる!」
俺「・・・そんな簡単にはいかねぇと思うぜ。」
ウェンディ「・・・?」
俺「・・・俺がここに来る事を予測していないとこんな魔法、傘下の魔導士に覚えさせるワケがねぇ・・。」
ウェンディ「・・・お兄さん・・?」
ドォオオンッ!!と、頭上で壊れる音がする。
グレイ「!レン・・・隠れてろ。」
俺「・・・ウェンディ、こっち。」
ウェンディ「わっ!?」
六魔将軍が、姿を現した。