第6章 それは、雷鳴の響き。
俺「はわぁ~・・・なんとか間に合いそう。」
シロ「うん!それにしてもセイレーンの歌、綺麗だったね!!」
俺「そうだよなー。・・・ってか、セイレーンを無碍に扱った船乗りのが悪かったじゃん。まったく・・・ねぇ?セイレーン。」
セイレーン「それでも私、レン様に会えたのでもう気にしませんわ!それに・・・レン様のお手伝いが出来るなんて光栄です・・・。////」
実際にセイレーンに会ってみると、全然悪い子じゃなかった。むしろいい子。なんでも、魚と遊んでたら潮の流れに乗っちゃってここまで流れてきたらしい。それでここが何処なのか聞こうとしたらむしろ攻撃されてちょーっと暴れちゃったらしい。悪くはないね。・・・あぁ、セイレーンは上半身が人間の女の子で下はお魚・・まぁ、人魚みたいな格好。
現在、ギルドの正面の海に向かってセイレーンに運んでもらってます。セイレーンに元の海への道を教えたんだけど・・・
『私、レン様のおそばにいたいです!!』
と言われ、むしろ妖精の尻尾に入りたいとまで言われてしまった。とりあえず一緒に妖精の尻尾まで行くことになった。
俺「セイレーン、ギルドって陸の上にあるんだけど・・・海から出て大丈夫か?」
セイレーン「大丈夫ですわ。私、海の水を浮遊させることが出来ますの!その浮遊させる水に私が入っていれば陸で移動が出来ますの。」
俺「へぇ・・・ジュビアと仲良くなれるかもしれないな。」
セイレーン「・・・ジュビア、様ですか?」
俺「水の魔法を使うんだ。仲良くなれると思うぞ。」
セイレーン「それは楽しみですわ!」
シロ「ねぇ、君の名前はないの?」
セイレーン「?私の名前・・ですか?」
シロ「だって、セイレーンって他にもいるんでしょ?」
セイレーン「そうですわね・・・。他にもいますが・・呼称はありませんでしたわ。」
シロ「じゃあシロが名前つけるー!・・・ダメ?」
セイレーン「私は構いませんよ?」
シロ「じゃあね・・・ダリア!」
俺「ダリア・・・いいんじゃないか?」
ダリア「ダリア・・・素敵な名前を・・ありがとうございます・・・!!」
シロ「へへっ!ダリア!今日からよろしくね!!」
ダリア「もちろんでございます!!」
陸が見えてきた・・・そろそろかな。