第1章 それは、突然だった。
ネコの名前はシロ。そのまんまだなぁと思っていたら少し記憶が戻った。
その記憶では俺がこの子に命名してたよ。率直だな、昔の俺。あと、この子女の子だ。それとどうやらシロと一緒に行動していたらしい。
・・・一緒に行動してたシロの事まで忘れてるなんて、何してたんだろう、俺。
シロ「レン~、ボクお腹空いた~!!」
俺「あー・・・じゃあ・・あ、あそこに町があるからそこに行こう?」
シロ「やったぁ!!!」
シロも断片的な記憶しかないらしいが、どうやら俺達はどこかに所属しているわけではないらしい。本当に俺達は何をやってたのか見当もつかないな・・・。
それは、本当に突然だった。
「お前が、レンって奴か?」
俺「・・・お前は?」
「俺か?俺は・・・ガジル・レッドフォックスだ。」
そういって笑った彼・・・ガジルを見て、俺の視界は真っ暗になった。