第4章 それは、とある夜のこと
数日後、ギルドでロキがいなくなったって皆で探すことになった。
俺は、だいたい何処に行ったのか予測出来てたから一番最初に来た女の子からロキの名前が出てきた瞬間にシロとギルドを飛び出した。
目指したのは、カレン・リリカのお墓。
俺「レオ!!」
ロキ「!レン・・・。」
そのままの勢いで俺はレオに抱きついた。
ロキ「・・・俺を、止めに来たのかぃ?」
俺「俺が止めても、レオは止まってくれないのだろう・・?」
ロキ「・・・。」
俺「だったら・・傍にいさせろ・・・っ!」
シロ「レン・・・。」
柄にもなく泣いてしまった。きっと、泣きたいのはレオの方なのに。
ロキ「・・・レン。君が、アリエスのカギを持っていてくれたらって・・何度も考えてしまった。カギを持っていなくとも、君は星霊を呼び出せるのに・・・。」
俺「・・・アリエス・・。」
ロキ「・・・今の君は覚えてないのかもしれないけど、当時のレンは、アリエスを引き留めてくれていたそうだ。」
俺「!何で知って・・・!!」
ロキ「幼い時から知ってるからね。違和感くらいは感じるよ。・・多分気付いているのは俺だけ、かな。」
レオは、やっぱりいつでもレオだった。
俺「レオ・・・。」
ロキ「・・・またレンに会えてよかった。今の俺じゃあ、レンに呼ばれてもレンの元に行けるほどの力は残ってないからね・・。」
「ロキ!!」
ロキ「・・・!ルーシィ・・。」
俺の背中に回ってるレオの腕に、少し力が加わった。
俺「ルーシィ・・。」
ルーシィ「・・・お兄ちゃんは知ってたの・・?」
俺「・・・ごめん。」
ルーシィ「どうして・・・!いや、それは後でいいわ。・・もう少し早く気付くべきだったのよね。ロキ・・いや、獅子宮のレオ!」
ロキ「・・・やっぱり、気付いてしまったか。」
ルーシィ「・・・その墓、カレン・リリカのお墓よね?貴方の前の契約者・・。ねぇ、何があったの?アタシなら、貴方を星霊界に戻せるかもしれない!」
ロキ「・・・俺は、契約違反をしてしまったんだ。カレンは、俺が殺したんだ・・・っ!」
ルーシィ「え・・・!?」
俺は、レオの腕の中でくるっと回って自分の背中にロキのお腹が当たるようにした。シロが間に挟まって苦しそうだったんだよね・・・。