第3章 その名は、妖精の尻尾。
・・・ありのまま今俺の目の前で起こってる事を話そう。
あのまま気を失ったはずの俺は目を覚ましたらふかふかのベッドで寝てて、俺の上でシロとマカロフが爆睡。
左を向いたらナツくんが俺に抱きついて寝ている。
右を向いたらハッピーが俺にくっついて寝てて、紅髪の美人さんがイスに座って寝てて、ルーシィがベッドの端で寝てる。
俺「・・・何だこの状況。」
誰か説明してくれ、と思ってたら部屋の扉が開く音がして、とりあえず動く首だけ動かしてみると、そこには銀髪の美人さんがいた。
俺「・・・えっと・・。」
「あ、目が覚めたのね。おはよう。ここは妖精の尻尾のギルドの中なの。この部屋は損傷がなかったから、ここに運びこんじゃったのよ。あ、私はミラジェーン。ミラって呼んで?」
笑顔でとりあえず聞こうと思ってた大体の事が聞けた。
俺「・・・レンです。あの、この状況は・・・?」
ミラ「あぁ・・・まず、貴方が倒れた事を知ったナツがここで寝泊まりするって言いだして、それにマスターが反対したんだけどナツったら頑固だから結局居座っちゃったの。で、マスターも一緒にいるって言いだしちゃって、エルザはナツの監視という名目で居座っちゃって、ルーシィはお礼を言いたいからって、ずっと貴方が目覚めるのを待ってたのよ。ちなみに、あれから今日で2日が経ったわ。」
俺「・・・ありがとう。知りたい事が全部知れました。」
つまり、俺は2日間もこの部屋を占領していた、と。
・・・申し訳ないな・・。
ミラ「・・・ふふっ。皆貴方が目覚めるのを待ってたのよ。お礼が言いたくて。」
俺「・・・お礼?お礼なんて言われるようなことやってない・・・。」
ミラ「ギルドを守ってくれたわ。それに、エルザも。」
俺「・・・エルザさんを?俺が?」
ミラ「エルザがね、発射されたジュピターを止めたの。その時に力を押さえてくれたって、言ってたのよ。・・・もし、動力源にされてたのが貴方じゃなかったら、エルザの怪我はあんなものでは済まなかったかもしれない・・。・・・ありがとう、レン。」
俺「・・・俺は、ただジョゼにムカついてただけで・・。」
ナツ「ん~・・・。」
あ、やっとナツが離れた。やっと起きれる・・。