第3章 その名は、妖精の尻尾。
カナside――――――
ハッピーが連れてきたソイツはギルドの真上で落ちてきた。
皆が何をするのか、と見ていたら・・・
「開け!宝瓶宮の扉!!アクエリアス!!」
マカオ「!アレ、ルーシィのカギじゃねぇのか!?」
ワカバ「星霊は確か所有者にしか呼び出せないんじゃ・・・!」
ビスカ「でも、ハッピーが連れてきたのよ!?ルーシィを倒すような奴じゃないと思うけど・・・!!」
皆が戸惑ってる。正直、私も驚いてる。・・・けど、アクエリアスはと言えば・・
アクエリアス「何処から呼び出してんのよゴルァ!!・・・ってあら!久しぶりね。元気にしてた?」
だなんて最初の罵声がウソのようにソイツにべったりくっついてる。・・・何なんだアイツ。
「~~~。」
何かをアクエリアスに伝えてるけど・・・何を言ってるのかは聞こえない。というか、そろそろ落下止めなきゃギルドにぶつかる・・・!!
「あ、止まるの忘れてた。」
・・・ソイツはそう言って空中で止まった。・・・顔が多少見える距離だけど・・とりあえず、かっこいいのは分かった。
「いくよー。」
アクエリアス「わかってるわ!」
・・・何をする気なの・・?
「「合体魔法!!!」」
・・・はぁ!?
カナ「合体魔法!?何でそんな高度な技を星霊と・・・!?」
「見ろ!あの塊が消えていくぞ・・・!?」
「合体魔法を扱えるなんて・・アイツ何者だ!?」
音もなく静かに降りてきた・・・。アイツは一体・・・!?
アクエリアス「またいつでも呼んでくれていいわよ。カギがなくたって名前を呼んでくれたらいつでもね。」
「ははっ。デート中だったら困るだろ?」
アクエリアス「レンだったら別に構わないわよ。彼氏だって分かってくれてる。一緒に呼び出してくれても構わないよ?」
「あー・・・そうだな。そうしよっか。・・・ありがとう、来てくれて。」
アクエリアス「また来る。」
アクエリアスの姿が消えたという事は・・・星霊界に帰ったのね・・。
「・・・悪い。上の方が結構崩れてしまったな・・。」
ギルドの皆が息をのんだのが分かった。
この人・・・凄い綺麗だ・・・。