第12章 それは、虹の出ている日。
シルビア「ごめんなさい。」
ダリア「・・・。」
シルビア「・・・許して貰おうだなんて、思ってない。でも、あの時の私は不老不死を解くのでいっぱいいっぱいだったわ・・・。ダリアを傷つけて、本当にごめんなさい。」
ダリア「・・・顔を上げて下さい、シロ様。」
シルビア「・・・。」
ダリア「・・・た・・。」
シルビア「・・・?」
ダリア「シロ様達が無事で・・本当に良かった・・・!(涙」
シルビア「!」
ダリア「目が覚めて、ミラ様に話を聞いたら皆ここを飛び出して行ったって言われて心配で心配で・・・!!本当に良かった・・・!!(涙」
シルビア「ダリア・・・?何で、私なんかを心配して・・・。」
ダリア「仲間なんだから当然じゃないですか!!何言ってるんですか!!」
シルビア「!」
ダリア「私が、何の抵抗もせずに攻撃喰らった意味、やっぱり分かってないです!!シロ様!!」
シルビア「・・・え・・?」
ダリア「私は・・・私は、シロ様が悲しい顔をされていたから・・・反撃なんて出来なかったんです。あそこで高笑いされながら攻撃されてたら間違いなく反撃してましたわ。」
シルビア「・・・。」
ダリア「きっと理由があるんだろうなって思ったら、この命、シロ様にあげてもいいと思いましたのよ。」
シルビア「な、に言って・・・。」
ダリア「この命は、レン様に助けてもらった命ですけど、でも、それでも私はあの時、シロ様に命をあげてもいいと思いました。そう思えるほど、シロ様は綺麗なんです!自分を低く見すぎです!!」
シルビア「・・・ごめんなさい。」
ダリア「・・・これからも、私と家族になって頂けますか・・?」
シルビア「・・・勿論よ、ダリア。(涙」