第11章 それは、黒い空だった。
ルーシィ「そんなの、いいわけないじゃない・・・!」
モンド「?何故です??」
ルーシィ「リヒト達にだって・・感情はあるわ!感覚もあるのよ!!いくら治るからって・・・痛いものは痛いのよ!!?」
モンド「・・・ルーシィ様はお優しいのですね。優しすぎて・・反吐が出そうです。」
ルーシィ「アンタは、このアタシがぶっ飛ばしてやるんだから!!!」
モンド「どうやって?鍵は我が主が持っているのに?」
ルーシィ「・・・最終手段よ。」
ルーシィがポケットから取り出したものは、何の模様も入っていない鍵。
モンド「・・・!鍵をまだ持っていたのですか。」
ルーシィ「開け!獅子宮の扉!!レオ!!」
モンド「・・倒しがいがありそうですね。」
エス「・・・なんだか、騒がしいですね・・。」
グレイ「・・まさか、ナツ達が暴れてるんじゃあねぇだろうな・・・。」
俺「暴れてると思うよ。」
エス「!それじゃあ・・・戻った方がいいかもしれませんね!」
グレイ「ったく・・・。あいつ等いつも暴れてんな・・。」
俺「そう言って、俺を地下の儀式の行われている部屋に連れて行こうとしてるんだろ?エスポワール。」
グレイ「・・・?レン??」
俺「エスポワール、君は俺達の味方じゃないだろ。むしろ・・・敵だな。」
エス「そ、そんな事・・・!!」
俺「殺気が隠せてない。さりげなくルートを絞り、俺を地下に閉じ込めようとしてる。・・違うか?」
グレイ「・・・そうなのか、エスポワール。」
エス「・・・よく気付きましたわね。」
俺「10年ちょっとしか生きてない小娘が俺を騙しとおせると思ったのか?」
エス「あーあ・・・私、演技は上手な方ですのよ?それなのに見破ってしまうとは・・流石はレン様。」
俺「シルビアとリヒトは何処だ。」
エス「リヒト様は捕まえ損ねましたの。愚かな部下のせいでね。シルビア様は地下で気絶しておられますよ。」
俺「・・・。」
エス「あぁ残念。レン様を私の人形に出来たのに。バレてしまっては仕方ありませんね。」チャリッ・・・
グレイ「・・・!ルーシィの鍵!?」
エス「これを早くルーシィ様の元へ届けなければ・・ルーシィ様は負けてしまうでしょうねぇ・・。(クスクス」