第11章 それは、黒い空だった。
ナツ「はぁ・・・はぁ・・っ!!」
リヒト「ふむ・・・思ったより力は解放出来ていないみたいだね。」
ハッピー「ナツが・・・こんなにボロボロになるなんて・・!」
リヒト「何が足りないのだろうか・・・。あの時はもっと凄かったように思ったのだが・・。」
ナツ「・・・?あの時・・??」
リヒト「ふむ・・・まぁいいだろう。そろそろレンが起きる頃だろうし・・グレイ君達の元へ戻った方がいいのかな。」
ナツ「!レンここに来てんのか!!」
リヒト「えぇ。儀式にはレンも参加させるので移動させますよ。」
ナツ「てめぇ・・・レン返せよ!グレイも!!」
リヒト「!・・・返して欲しかったら僕を倒してみてよ。じゃなかったら・・・僕は彼らを傷つけちゃうかもよ?」
ナツ「ふざけんなぁ!!!」
ナツが怒った事により、さっきまでよりも炎の量が増えた。
リヒト「ははっ・・・流石はイグニールの子・・と言ったとこか。(ボソッ」
ハッピー「・・・え・・?」
「ナツーーーっ!!」
ハッピー「!ルーシィ!ウェンディ!エルザ!!それにシャルル!!・・・ジェラールも!?」
エルザ「待て!ナツ!!」
ナツ「紅蓮火竜拳!!」
リヒト「炎は僕に通用しなかっただろう?温風(アツカゼ)。」
ウェンディ「!急に風が・・・!!」
ルーシィ「暑い・・・!」
ナツ「うぉぉおおっ!!」
しかしナツは、その風を炎の纏った腕でかき消した。
リヒト「!」
リヒトは予想外だったのか、ナツのパンチをもろに喰らった。が、2発目が当たる前にナツから離れ、距離を置いた。
リヒト「感情の炎は消せなかったか・・・。・・おや、ジェラールもいたのか。眠っているようだね。」
エルザ「!そうだ!!ナツ!!一旦止まれ!!」
ナツ「あ?何言ってやがる!!」
エルザ「止まれと言っているだろう!!」
ナツ「あぃ!!」
ルーシィ「またハッピーみたいになってる!!?」
リヒト「シルビアと会ったみたいだね。・・・シルビアが負けたのかぃ?」
ルーシィ「あ・・そうだ!鍵!アタシの鍵!!」
リヒト「・・・鍵?何も没収はしていないけど?」
ルーシィ「やっぱり・・じゃあ、一体誰が・・・。」
リヒト「・・・どういう事だぃ?」